埼玉県女性キャリアセンター

さいたま市中央区新都心2-2 ホテルブリランテ武蔵野4階
(運営受託:株式会社キャリア・マム)

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事例紹介<在宅ワーク発注企業>

株式会社チェリービー

会社概要
 株式会社チェリービーは動画制作・Web サイト制作を軸に、中小企業の情報発信をトータルでサポートしています。大きな事業の柱は2つあります。ひとつは動画制作、Webサイト制作、デザイン制作、イベント運営などを行うクリエイティブ事業。もうひとつは CM枠の販売等を行うメディア事業です。

在宅ワーカーを採用するようになったきっかけ

 創業当初より様々な業務をひとりで担ってきましたが、事業が大きくなるにつれ、ひとりでは抱え切れなくなっていきました。そこでパート社員の募集と平行してつきあいのあった仲介業者にも相談したところ、当社の求める人材を紹介してもらえたことが在宅ワーカーを採用するきっかけとなりました。当時は自分が苦手としているデザイン制作やインタビューの文字起こしなどをサポートしてもらうことから始めました。
 それからは会社の事業フェーズに応じ、新しい人材が必要になる度に埼玉県主催の「ビジネスマッチング交流会」に出展しています。今までにビジネスマッチング交流会でWebサイト制作や動画制作ができる人材を複数名採用してきました。

在宅ワーカーの活用

 当社では10年ほど前から在宅ワーカーに業務を支えてもらっています。現在、当社の従業員は6名(正社員2名、パート社員4名)おり、加えて2名の在宅ワーカーに業務を委託しています。パート社員のうち2名は業務委託の在宅ワーカーとして採用したのが始まりです。2名のパート社員も、業務委託の在宅ワーカーも、いずれもビジネスマッチング交流会を通じて採用しています。パート社員のうち1名は、埼玉県の在宅ワーク就業支援事業「スキルアップコース(Webデザインコース)」の受講生です。実務経験は少なかったのですが、自社のWebサイトのメンテナンスを行うなど、実務を通じてスキルアップし、現在では Webディレクターとして活躍しています。もう1名は当初は文字起こしや名刺データの管理などを担当していましたが、文章を書くのが得意であったため、現在はライターを主業務としてパート勤務しています。
 業務委託の在宅ワーカーは、どちらもWebサイト制作の経験者で、1名はアシスタント、もう1名はWebディレクターとしてのスキルを保有しています。業務内容は主にワイヤーフレーム作成やWebサイトの修正・構築です。勤務日数は、Webサイト制作担当者は週2日 10時~15時、ライティング担当者は小さなお子さんがいるため、週1日 9時~13時です。
 他にもナレーションの収録など、発生する都度発注する業務もあります。ナレーション業務については、求人は出していませんでしたが、ビジネスマッチング交流会の際に面談した 在宅ワーカーが、保有するスキルのひとつとしてアピールしてくれたことがきっかけとなり、発注につながりました。

在宅ワーカーを活用するメリットデメリット

 コロナ禍を経た現在でこそ在宅ワークは一般的になりましたが、それ以前から出社か在宅かにはこだわらず、その人にあった働き方をしてほしいという思いがありました。当社で働く在宅ワーカーは、他社で仕事をしていたり、小さな子どもがいたりとそれぞれ在宅で働く事情があります。当社としては必要なスキルを得られ、在宅ワーカーの希望もかなえられる在宅ワークは、双方にとってメリットのある働き方であると強く感じています。
 一方で、在宅ワークにおけるコミュニケーションの難しさを感じることはあります。在宅ワーカーとはチャットやメール、電話、オンライン会議システムなどを駆使してやりとりしますが、同じオフィスで常にコミュニケーションがとれる状態とは違った距離感があります。この距離を縮めるため、コミュニケーションをとる回数を意識的に増やすようにしています。特に成果物についてはこちらの意図とずれがないよう、完成を待たずに途中で何度か確認し、都度方向性を調整しています。また、こちらから積極的に声をかけることで、疑問点をすぐに相談できるような雰囲気づくりを心掛けています。

在宅ワーカーと働くうえで大切にしていること

 在宅ワークは物理的な距離があるうえ、個々で作業を進めるため、チームで仕事をしていることを実感できるように工夫しています。そのひとつが業務開始時の30分程度のミーティングです。業務の進捗状況や振り返りを毎回共有することで、お互いの状況を把握できるようにしています。
 また、会社から提供するGoogleアカウントを活用することで、スケジュールやファイルを共有し、他のチームメイトの業務内容を可視化しています。今後はさらに一歩進んで、オンライン会議システムを常時接続し、同じ空間にいるような環境を作る計画です。オフィス内の状況を把握してもらい、「ちょっとした質問や相談」を気兼ねなくできる距離感を作りたいと考えています。

在宅ワーカーを採用する時に意識していること

 採用する在宅ワーカーは、業務の性質によって分けています。特に、お客様に提供するサービスは高いクオリティの維持が必須となるため、高いスキルと経験を持った在宅ワーカーを求めます。また、対面でタイムリーに指示を出す必要がある業務は出社もできる在宅ワーカーに発注します。一方で自社サイトの運用など社内向けの業務については、未経験でも独学でスキルを取得したような意欲の高い在宅ワーカーに発注することもあります。
 ビジネスマッチング交流会は毎年複数回行われており、一度に多数の人材と面談することができます。このような機会を自治体が提供してくれることも在宅ワーカーを採用するメリットだと感じています。ビジネスマッチング交流会でご縁があった在宅ワーカーは、優秀で意欲的な方ばかりです。在宅ワーカーに仕事を依頼してみたいとお考えの方には、一度ビジネスマッチング交流会に出展してみることをお勧めしたいですね。