埼玉県女性キャリアセンター

さいたま市中央区新都心2-2 ホテルブリランテ武蔵野4階
(運営受託:株式会社キャリア・マム)

電話での相談・お問合せ 0120-954-510

受付時間 9:00~17:00(平日のみ)
埼玉県女性キャリアセンター

さいたま市中央区新都心2-2 ホテルブリランテ武蔵野4階
(運営受託:株式会社キャリア・マム)

事例紹介<在宅ワーク発注企業>

株式会社アンダースタンド

会社概要
株式会社アンダースタンドは、BPO(ビジネスプロセスアウトソーシング)事業 / DX ソリューション事業 / 人材紹介事業 / 教育・アカデミー事業などを行っている企業です。

株式会社アンダースタンド 河田和子様
株式会社アンダースタンド 河田和子様

在宅ワーカーを活用する会社を始めたきっかけ

 創業メンバーの一人である河田和子さんは、大手百貨店勤務を経て専業主婦となり、出産・育児を経験しました。その中で「働きたいのに働けない」という現実に直面しました。その問題意識から、在宅で働くママを支援するサービス「AnyMaMa(エニママ)」(以下エニママ)を立ち上げ、2017年4月に創業しました。
 子育て中のママは、通勤や⾧時間勤務することが難しくなります。「働きたいのに働けないママが、社会的なつながりを保ちながらスキルアップできる仕組みを作りたい」という想いに加え、「企業の人材不足という課題も同時に解決できるのでは」という考えからエニママは始まりました。
 創業当初はごく小規模でのスタートでした。自身と同じように働く意欲がありながらも、壁に直面している子育て中の友人たちが、どうすれば働きやすいのか、どうすれば企業の課題解決に役に立てるのかを、一つ一つ手探りの中で進めていきました。現在では登録している在宅ワーカーは3,500名以上、取引先企業は延べ600 社以上にのぼります。

エニママの特徴

 在宅ワーカーと企業を単にマッチングさせるだけではないことがエニママの大きな特徴です。具体的には、大きくわけて2つの側面があります。
 1つ目は企業課題を理解し「業務効率化のチーム設計の提案も行う伴走型の支援」です。企業の担当者に業務内容のヒアリングを丁寧に行い、どのようなチーム構成で課題を解決し、業務を効率的に進められるかを提案します。企業課題に寄り添いながら取り組む、コンサルティング的な要素が含まれています。
 2つ目は在宅ワーカー側の支援です。「育児中でも在宅ワーカーがスキルを活かし、さらに伸ばせる教育とサポート体制」として、登録者のチャレンジを応援するための育成プログラム(各種講座)を用意しています。講座は基礎的な業務スキルの他、登録者からの声を元に開発を行っています。また、在宅ワーカー特有の課題であるフィードバック不足やライティング添削のサポートも行い、安心して働ける環境を整備しています。これにより、家事や育児を優先しながらも、社会とのつながりを持ちキャリアを築くことを可能にしています。

どんな在宅ワーカーが働いているのか・求められる人材とは

 登録メンバーは30代後半~40代前半のママが中心ですが、幅広い年齢層の人材が活躍しています。時間の拘束がないため働き方は多様で、子どもが学校に行っている間だけ、平日の午前中の数時間のみ、夜間中心、土日中心など、それぞれのライフスタイルに合わせて自由に働くことができます。また、在宅ワーカーを募集する際には年齢は考慮していません。登録者は30代後半〜40代前半の方が多いものの、エニママでは年齢やライフステージに関係なく、多様な働き方に対応できる在宅ワーカーが活躍しています。

web会議の様子
Web会議の様子

 在宅ワーカーを募集する際、企業側が重視するのは年齢ではなく、「柔軟に考えられる力」「自走する姿勢」。積極的に学び、課題の背景や企業の最終目的を理解しながら行動できる人材が求められています。そのため、働く側の視点だけでなく、“企業にとって何がゴールか”を意識して取り組める方であれば、年齢を問わず歓迎されるのが実情です。

企業が在宅ワーカーを活用できる分野とメリット

 現場でしかできない仕事(たとえば接客業や医療行為、介護など)を除けば、工夫次第でどんな分野でも在宅ワーカーを活用できる可能性があります。在宅ワーカーに求められる条件と同じく、固定概念にとらわれず柔軟に考えられる企業ほど、相性は良いと考えています。
 特に中小企業では人材確保が大きな課題となっており、一人の正社員を雇用するほどではない業務を切り分けて在宅ワーカーに依頼できる点が大きなメリットです。また、企業が求めるような、スキルや意欲はありながら、ライフイベントなどの事情で在宅勤務を選択している在宅ワーカーは多く存在します。社会との壁を感じて悩むママと出会い、共に課題を解決していくことは大きな喜びでもあります。
 さらに在宅ワーカーを活用することで、企業は外部の視点を生かした業務改善や新しい仕組みづくりのヒントを得ることができると考えています。家庭運営の経験に加え、多様な企業での実務経験を持つ在宅ワーカーと出会うことで、社内では気づきにくい課題を客観的に見直すきっかけにすることができます。在宅ワークの広がりによって、離島や海外在住の人とも距離を感じずに一緒に仕事をすることが可能になった現在において、どんな場所にいても働けることは、とても魅力的な環境だと感じています。

今後の在宅ワーカー活用の広がりについて

 以前は、在宅ワークは限られた業種の特権のようなイメージがありましたが、コロナ禍を経て、チャットツールやクラウドシステムが急速に普及しました。企業側にもこうしたツールの使用経験を持つ人が増え、在宅ワークという働き方の認知が広がり、環境も整ってきています。

バーチャルオフィスの写真
バーチャルオフィスの写真

子育てが一段落した在宅ワーカーの中には、職場復帰を望む人もいます。在宅勤務をしながら人と交流したい人、介護などの事情で外に働きに出られない人など、ニーズは多様です。出社・在宅のどちらか一方にこだわるのではなく、それぞれのライフステージや価値観に合わせて柔軟に働き方を変えられる、自由で多様な選択肢のある社会が理想的です。
エニママのサービスは、在宅ワーカーも企業も、お互いに支え合い補いながら成⾧できる社会の実現を目指しています。

インタビュアー:丹羽貴子