事例紹介<在宅ワーク発注企業>
株式会社MindOne

私は大学卒業後、10年ほど会社勤めを経験しました。その後、ライティングや編集業務を行う個人事業主として6〜7年間活動しました。事業の拡大に伴い、2017年に法人化し、「株式会社Mind One」を設立しました。
現在は、中小企業向けの福利厚生に関する記事のライティング、ビジネスリーダー向けメディアの記事編集のほか、本の出版を目指す方へのサポートや、企業向けのライティング講座を行っています。「一字一句に魂を込める」をモットーに、すべての文章に真摯に向き合い、読者の心に届く言葉を追求しています。
在宅ワーカーの活用を始めたのは2017年です。きっかけは、川崎市で開催された「在宅ワーカー活用セミナー」で実施された「お試し発注」でした。その後、2018年3月には同セミナーの運営会社からお声がけをいただき、埼玉県主催の「ビジネスマッチング交流会」に参加しました。この交流会には継続的に参加し、今も新しい在宅ワーカーとの出会いを重ねています。
また、業務の発注だけでなく、在宅で働く人材の育成にも取り組んでおり、埼玉県女性キャリアセンターの在宅ワーク就業支援事業「次世代ライター養成講座」で、ライティングの指導を行っています。
現在、当社では約5名の在宅ワーカーに定期的に業務を依頼しています。これまでに案件ごとに業務委託として登録した在宅ワーカーは、約50名にのぼります。依頼している主な業務は、クライアントから請け負っているコラムや自社で運営しているWebメディアのライティング、ロゴやイラストの制作、Webデザインなどです。アルバイトや派遣社員を雇うほどの規模ではない案件でも、必要なスキルを持つ在宅ワーカーに依頼できる点は大きなメリットです。コストと品質のバランスを保ちながら、柔軟な体制を組むことができます。
採用にあたっては、ビジネスマッチング交流会などの場を契機としますが、可能な範囲で一度、直接お会いするようにしています。オンライン会議ツールや、メール、チャットのやり取りだけでは分かりにくい人柄や、仕事への姿勢を確認するためです。

長く一緒に働きたい人として最も重視しているのは、「円滑にコミュニケーションが取れるかどうか」です。表情や反応が伝わるよう意識してやり取りできる方、ちょっとしたことでも連絡を入れてくれて、報告や確認を怠らない方とは、安心して仕事を続けられると感じています。
業務開始後は、対面でのやり取りが少ない分、意思疎通に工夫が必要です。当社では「チャットワーク」や「メール」を中心に連絡を取り、必要に応じて「Zoom」で打ち合わせを行っています。また、在宅ワーカーが仕事を始めたばかりの時期には、業務を進めてみた感想や、今後も継続したいかどうかを確認する時間を設けています。業務を依頼した後は、納品された原稿や作品に対して丁寧にフィードバックを行い、修正点を共有していきます。場合によっては私が原稿の手直しすることもありますが、その際には完成形を提示し、次回以降の参考にしてもらうようにしています。
こうした一つひとつのやり取りの積み重ねが、在宅ワーカーとの信頼関係や安定したクオリティーの構築につながっていると感じています。最近では、ライティング講座の一部分を担当してもらえるようなスタッフも育っています。
地域にとらわれない在宅ワーカーの活用は、企業にとっても働く人にとっても大きな可能性を持っています。
採用の際には、「これまでどのような仕事を担当してきたか」「どの程度の期間や工数を要したか」といった情報を、ポートフォリオとして提出してもらい、共有することをおすすめします。在宅ワーカーの経験や保有資格から、どの業界でどのような仕事をしてきたのかといった得意分野を把握することで、より適切な業務を依頼しやすくなります。
また、業務をスムーズに進めるためには、在宅ワーカーが普段使用しているコミュニケーションツール(チャット、メール、オンライン会議ツールなど)を事前に確認し、双方で使いやすい方法を決めておくことも大切です。連絡の取り方やフィードバックのタイミングなど、基本的なルールを最初に共有しておくことで誤解や行き違いを防ぎ、ストレスを減らすことができます。
在宅ワークは、場所や時間に縛られず、個人の力を最大限に発揮できる働き方です。私たち株式会社Mind Oneは、今後も在宅ワーカーの皆さんとともに、信頼関係を築きながら、質の高い仕事を創り出していきたいと考えています。
インタビュアー:はや