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事例紹介<在宅ワーク発注企業>

株式会社Qulumi

会社概要
株式会社Qulumiは、「スタートアップ経営に寄り添うオンラインアシスタント」として、企業のバックオフィス業務を中心にサポートを行っています。代表の林真理子さんは、企業の人手不足解消と女性の柔軟な働き方の両立を目指し、2021年に同社を設立しました。現在は、起業・スタートアップ支援を通じて「サポートする人・される人」が共に価値を創る関係性を意識しており、働き方の選択肢を増やすことや、バックオフィス業務を全て任せられるような、信頼できる体制づくりを行っています。

株式会社Qulumi 代表・林 真理子様

在宅ワーカーを採用するようになったきっかけ

 株式会社Qulumi(クルミ)は、「品質第一(Quality)」と「輝く」という想いを掛け合わせて名づけられた会社です。社名には、“スタッフとお客様(企業)の両方が輝けるように”という想いが込められています。

 代表の林さんは、事業を始める以前から周囲の経営者に頼られる存在でした。経営者から「業務を手伝ってほしい」と依頼される機会が増えたため、それまでの経験を元にオンラインで業務を支援する仕組みづくりを始めました。

 当時はコロナ禍の真っただ中。オンライン会議ツールのZoomが普及し、距離を超えて仕事を受発注することが当たり前になりつつありました。その流れを見て、林さんは「これなら全国どこに住む人とも仕事ができる」と確信し、在宅ワーカーを活用した業務サポートの仕組みを構築しました。さらに、立ち上げ当初はご自身の妊娠・出産時期と重なっていたこともあり、「固定費を抱えるより、必要な時に信頼できる在宅ワーカーにお願いする形が理想的」と判断。柔軟な働き方と事業運営の両立を実現できる方法として、在宅ワークを導入しました。

在宅ワーカーの活用

 現在、株式会社Qulumiには、全国から約30名の在宅ワーカーが登録しています。場所もライフスタイルも異なる人たちが、一つのチームとして関わっています。その中の約20名が、日々企業のバックオフィス業務を支えています。オンライン上でのチームワークを大切にしながら、それぞれの強みを生かして働いています。

 九州や北海道など遠方のメンバーもいて、対面で一度も顔を合わせることなく仕事を進めているケースもあります。仕事はすべてオンラインで完結し、業務量や内容に応じてチームを組んで対応しています。仕事の内容に合わせて、最適なスキルを持つ在宅ワーカーに依頼できるような仕組みを作っています。

 全国に点在する在宅ワーカーが、それぞれのライフスタイルに合わせて働けるよう、柔軟な仕組みを構築しているのが特徴です。

在宅ワーカーと働くうえで大切にしていること

 在宅ワーカーとのやりとりは、Slackなどのオンラインツールを活用して行っています。全国にいるワーカーたちが離れていても孤立しないよう、日常的にコミュニケーションを取ることを大切にしています。

 林さんは「距離があるからこそ、相手を気にかける姿勢が大切」と話します。オンライン中心のチームでありながら、心理的な距離を感じさせない温かい雰囲気づくりを心がけているそうです。在宅ワークの最大の魅力は、住む場所にとらわれず、自分のスキルを活かして働けることにあります。企業にとっても、地域の制約を超えて必要な人材を確保できるという大きなメリットがあります。また、子育て中の女性にとっては、自宅でできる仕事が「働く第一歩」となり、家庭と仕事を両立するきっかけにもなっています。

 一方で、顔を合わせない分、業務の進め方や意図のすり合わせに時間がかかることもあります。そのため株式会社Qulumiでは、作業の途中でも小まめに確認を取り合うことを大切にしています。「何かあった時にすぐ相談できる、安心して仕事ができる環境づくりが、オンラインではとても大切だと感じています」と林さんは教えてくれました。

株式会社Qulumi 代表・林 真理子様

在宅ワーカーを採用する時に意識していること

 採用の際に最も重視しているのは、「人柄」と「誠実さ」だといいます。どれほど高いスキルを持っていても、信頼関係が築けなければ、長く一緒に仕事をすることは難しいものです。そのため林さんは、面談の際には「信頼できる人かどうか」を丁寧に見るようにしているそうです。オンラインでは対面のように表情や空気感が伝わりにくいため、チャットでのやりとりやレスポンスの丁寧さ、言葉づかいなどからも人柄を感じ取ります。こうした小さな積み重ねが、信頼できるチームづくりにつながっています。

 また、初めて在宅ワークに挑戦する人へ、林さんは次のようにアドバイスしています。「まずはコミュニケーションを意識すること。そして、子育て中のママにとっては、在宅ワークはとても働きやすい形です。少しでも心惹かれるなら、ぜひ挑戦してみてほしいと思います。」

 さらに企業に対しては、「在宅ワーカーという働き方をもっと知って、積極的に活用してほしい」と語ります。人手不足が続くなかで、在宅ワーカーの活用は、企業の新しい選択肢として大きな可能性を秘めています。