事例紹介<在宅ワーカー>
タナカ レイさん(仮名)
職 種:マネージャー
前 職:システムエンジニア、クルーズ船内のシステム担当、英語講師
ワークスペース(仕事をしている場所):自室のワークスペース
7時 朝食・家事
8時半 仕事開始(仕事の具合を見ながら、中抜けで外出することも)
17時半 仕事終了(18時半くらいまで延長することも多々……)
18時 炊事・家事
19時半 夕食
23時 就寝

2人の子どもがそれぞれ小学校と幼稚園に上がり、「そろそろ働きたい」という気持ちになっていた頃、たまたま下の子どもが幼稚園から埼玉県が行っている”在宅ワーク就業支援事業”のチラシをもらってきたことがきっかけで、在宅ワークと出会いました。「外で働くより、家にいてほしい」という夫の希望もあり、「家で仕事ができるなら」とチラシに載っていた同事業の”在宅ワーク入門コース”と”在宅ワーク初級コース”に参加しました。セミナー参加後に、セミナーを運営している仲介事業者のサイトに登録し、自分にできそうな業務に何件か応募して在宅ワークを始めました。
データ入力業務のマネージャーとして、在宅ワーカーの取りまとめや業務の進捗管理などを担当しています。現在は2つのプロジェクトを任されています。ひとつはクライアントからFAXで依頼を受けた内容をクライアント指定のシステムに入力していく業務、もうひとつは商品のパッケージに記載された文字をデータ化する業務で、どちらも在宅ワーカーを10~30名ほど抱える比較的規模の大きなプロジェクトです。
マネージャーの仕事は業務量が多く、在宅ワーカーからの質問対応や納品管理、クライアントとの連携など多岐にわたるため、高いスキルが求められて難しく感じることもありますが、入力業務などひとりでコツコツすすめる業務よりも、他の在宅ワーカーと連携して行う今の仕事が自分には合っていると感じています。
これまで模擬試験の採点業務や作文添削、アンケートのデータ入力、Excelを使ったデータ集計など様々な業務を経験してきました。4年前、当時担当していた業務でお世話になったマネージャーから声がかかり、入力業務のマネージャーを担当することになりました。自分にマネージャーが務まるかという不安はありましたが、それよりも新しいことにチャレンジするという高揚感や声をかけてくれたマネージャーの期待に応えたいという気持ちが強かったことを憶えています。
今でこそ安定的に業務がありますが、在宅ワークを始めた当初は任せてもらえる業務量が少なく、ときには30分程でその日の業務が終わってしまうこともありました。しかし、目の前の業務をコツコツと積み重ね、少しずつ経験を積みクライアントとの信頼関係ができてくると、継続して任される業務が増えていきました。
安定的に仕事を任されるようになると、それまでのように自分の都合で業務時間を調整することが難しくなってきましたが、もう子どもも中学3年生と小学6年生になりましたので、結果的に仕事とプライベートのバランスをうまく取りながら、子どもの成長とともにゆるやかに業務量も収入も増えたと感じています。
学生の頃から船に乗る仕事に憧れていましたが、該当する企業の採用がなかったため、大学を卒業してしばらくはシステムエンジニアとして働いていました。数年後に希望していた企業が採用を再開したため、それまでに培った知識を活かして船内のシステム管理者として転職を果たしました。憧れの客船での仕事でしたが、3年半勤務した後、結婚と同時に退職。第一子出産後には英語教室の講師を経験し、第二子出産後しばらくは家事・育児に専念しました。
在宅ワークでは何時から何時まで勤務する、という時間的な拘束がないので、自分の都合に合わせて業務時間を調整できるのが気に入っています。子どもの学校行事や急な体調不良などがあっても対応しやすいです。平日は毎日業務がありますが、業務の合間に2~3時間まとまった時間があれば、趣味のボルダリングに行くこともあります。忙しくても趣味の時間が充実していると、その分集中して業務に向かえますね。
一方で在宅ワークはオンオフの切り替えが難しいと感じることがあります。土日祝日は休むようにしてはいますが、休日に稼働している在宅ワーカーの業務が滞らないよう、休日であっても急ぎの質問等にはなるべく対応するようにしています。平日は17時半には業務を終えるようにしていますが、業務が立て込んでくると夢中になってしまい、気がついたらかなりの時間が過ぎていて、家事が溜まっていたということもあります。

在宅ワークにおけるコミュニケーションは対面ではなくチャットやメールを使用することが多いため、文面には細心の注意を払っています。意図していることが相手に正しく伝わるか、違う意味にとられないかを送信前に必ず確認するようにしています。また、不測の事態があっても困らぬよう、何事も早目に対応するようにしています。万が一子どもの体調不良などで業務を離れることがあっても、余裕を持って仕上げておくといざという時に焦りません。
今まで在宅ワークで経験してきたことを活かして、外勤で他の仕事にチャレンジしてみたいという気持ちもあります。でも時間にしばられない今の働き方が気に入っているうえ、マネージャー業務にとてもやりがいを感じているので、しばらくは今の仕事でもっとスキルアップしていきたいです。
在宅ワークには想像以上にいろいろな業務があり、やってみたら意外と楽しかった、合っていたという新しい発見がたくさんありました。どんな仕事が向いているかは意外と自分ではわからないものなのだと感じています。これから在宅ワークを始める皆さんにはいろいろチャレンジして、ご自身に合った仕事を見つけてほしいです。