埼玉県女性キャリアセンター

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(運営受託:株式会社キャリア・マム)

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事例紹介<在宅ワーカー>

Yさん(仮名)

在宅ワーカー歴:5年
職 種:講座運営事務局業務、リーダーとして業務の進捗管理など
前 職:プログラマー、自社製品開発業務

Yさん(仮名)の仕事風景

在宅ワークを始めたきっかけ

 私が在宅ワークを始める最初のきっかけとなったのは、子どもがまだ赤ちゃんだったころに、埼玉県が主催する「在宅ワーカー育成セミナー入門コース」を受講したことでした。当時は、とりあえず受けてみようという気持ちで受講しましたが、雰囲気をつかんだだけで終わり、実際に仕事を始めるには至りませんでした。

 その後、一番下の子どもが小学生になるタイミングで、改めて「在宅ワーカー育成セミナー初級コース」を受講しました。講師から「何か一つ仕事に応募してみましょう」という宿題が出されたので、勇気を出して挑戦したところ、講座受講中に仕事を受注することができました。この経験が、本格的に在宅ワークを始める大きなきっかけとなりました。

在宅ワークを始める前のキャリア

 前職では、心理検査の開発や診断処理を行う企業に勤務していました。プログラマーとして2年間、その後は自社製品の開発に6年間携わりました。

 現在は、自治体が主催する在宅ワークに関する講座運営事務局業務に携わっています。受講生からメールで寄せられる質問への対応や講座開講時の受付業務を担当しており、データを扱う場面も多くあります。前職で培ったシステム開発の経験が、こうした業務に活かされています。また、以前は自社セミナーの企画や運営にも関わっていたため、その経験も現在の講座運営事務局業務に役立っています。これまでに得た知識を活かしながら、スキルアップに取り組んできました。

現在の仕事に至るまで

 在宅ワークを始めたころは、自分に確実にできそうだと思える単発の仕事にいくつも応募し、経験を積みました。その中で在宅ワークに関する講座の受講生を支援するメンター募集の案内を見かけましたが、当時は在宅ワークを始めてからまだ1年ほどのタイミングでした。興味はあったものの、これから在宅ワークを始める方をサポートするのはまだ早いと感じて、そのときは見送りました。

 それから1年後、30件以上の仕事を経験したタイミングで挑戦し、無事に合格してメンター業務に携わるようになりました。そのご縁で「一緒にお仕事しませんか」と声をかけていただき、現在担当している講座運営事務局業務につながりました。在宅ワークは1人で黙々とこなすというイメージがあるかもしれませんが、人との出会いやご縁が次の仕事につながっていくことを実感しています。

 また、始めた当初は家族から「本当に大丈夫?」と心配されることもありました。そこで、夏休みに子どもが体験できる簡単な在宅の仕事を一緒にやってみました。お小遣いを稼げる楽しさもあり、子どもにとって在宅ワークを知るきっかけにもなりました。家族を巻き込みながら取り組むうちに、在宅ワークへの理解も少しずつ深まっていきました。

仕事環境と集中力を保つ工夫

 朝は5時頃に起床し、子どものお弁当作りから1日が始まります。仕事は9時にスタートするようにしています。

 在宅ワークを始めたころは、ノートパソコン1台でリビングからスタートしましたが、現在は自分で納戸を改造してワークスペースをつくりました。モニターを増設したり、大きめのキーボードに変えたりして、より快適に作業できる環境を整えています。

 集中力は高いほうで、長時間作業を続けられるタイプですが、それでも煮詰まってしまうことがあります。そんな時は音楽をかけたり、コーヒーを飲んだりしてリフレッシュしています。時には家事を合間に行うこともあり、ちょっとした気分転換になっています。

Yさん(仮名)の仕事環境

在宅ワークの魅力と難しさ

 在宅ワークの最大の魅力は、柔軟に働けることです。急な子どもの用事や通院などに対応しやすく、家庭との両立がしやすい点は大きなメリットだと感じています。また、定年がないため、健康であれば長く働き続けられるのも魅力のひとつです。外勤をしていたころから、「自分の仕事は在宅でもできるのではないか」と感じており、通勤時間を負担に思っていました。当時はビデオ会議システムが出始めたころで、会社に提案したこともありましたが、時期が早過ぎたため実現には至りませんでした。今ではオンライン会議が当たり前になり、本当に働きやすい時代になったと感じています。私にとって、在宅ワークはまさに理想的な働き方です。

 一方で、時間管理の難しさも感じています。仕事に区切りがつけにくく、オンとオフの切り替えが難しいと感じる場面もあります。また、作業が重なると抜け漏れが生じやすくなり、気持ちの焦りも生まれます。しっかりメモを取りながら、優先順位を意識して計画的に進めるようにしています。

在宅ワーカーとして心がけていること

 在宅ワークは、顔を合わせて話す機会が少ないため、丁寧なコミュニケーションを心がけています。チャットやメールなど、文字だけのやり取りになることが多いため、相手に誤解を与えないよう、文章を何度も見直してから送信するようにしています。少し時間を置いて客観的に読み返すことで、意図と異なる伝わり方に気づくこともあります。

 また、相手に不安を与えないよう、こまめに連絡を取り、進捗の共有を心がけています。トラブルが発生した際は、すぐに上司へ報告し、そのうえで最善の方法を考えて対応しています。報・連・相を大切にし、信頼関係を築くことを常に意識しています。

今後の目標について

 ライティングや校正は、好きな仕事のひとつです。在宅ワークを通じてお付き合いのある企業からお声がけをいただくことがあります。現在は講座運営事務局業務を中心に、状況に応じて無理のない範囲で案件を受けています。記事内容の正確性を確認するファクトチェックなども校正業務の一つで、今後もこうした仕事に取り組んでいきたいと考えています。子どもも少しずつ手が離れてきているので、在宅ワーカーとしてこれからも頑張っていきたいと思っています。

これから在宅ワークを始める方へ

 あまり難しく考えず、気軽に始めてみてほしいです。これまで在宅ワークに興味を持つ方とたくさん関わってきました。スキルを磨いてから始めたいという方や、少し尻込みしてしまう方もいらっしゃいました。ですが、実際に始めてみると、在宅ワークの仕事の幅の広さに驚かされます。アンケートに答える仕事や覆面調査など、高いパソコンスキルがなくてもできるものもあります。

 まずは、これならできそうと思える仕事から始めてみてほしいです。私自身、入門コースを受けた当時に「とにかく始めてみればよかった」と今でも感じています。まず、第一歩を踏み出してみることが大事だと思っています

インタビュアー:みずのき