事例紹介<在宅ワーカー>
まきさん(仮名)
職 種:事務代行
前 職:旅行会社(海外旅行専門)
稼働時間:1日8時間、週5日勤務
| 5時 | 起床・仕事のメール確認 |
| 6時 | 自由時間 |
| 7時 | 朝食・家事 |
| 9時 | 仕事開始(12時~13時:昼食) |
| 18時 | 仕事終了(仕事の合間に子どもの迎えに行く) |
| 18時 | 夕食・家事 |
| 21時 | 就寝 |

下の子どもが幼稚園に上がるタイミングで、「時間ができるのでもう一度働きたい」と思ったのが一番のきっかけです。働く友人の姿が格好よく見え、「自分ももう一度社会とのつながりを持ちたい」と思ったことも理由のひとつでした。近所の100円ショップの求人に応募したこともありましたが、その時は採用されずにかなり落ち込みました。
ちょうどその頃、子どもが幼稚園から持ち帰った自治体主催の在宅ワークに関するセミナーのチラシで、在宅ワークという働き方を知りました。家にいながら働ける、という発想がなかったので、すぐに申し込み、ワクワクしながらセミナー当日を迎えたのを覚えています。
前職は、旅行会社の店舗で接客と海外ツアーの企画を担当していました。企画したツアーの行き先は、オーストラリアや台湾などです。先輩が過去に行った事例を参考に、自分なりのツアーを企画していました。時には現地へ向かい値段交渉をすることもあり、当時はとても苦労しましたが、今となっては貴重な経験だったと感じています。
現在は事務を担当しています。主な業務は、自治体で開催されるセミナーの受付表などの書類作成や申し込みデータの管理、企業や自治体の担当者とのやり取りです。
在宅ワークを探すにはいくつかの手段がありますが、2つの方法で仕事を見つけました。
1つ目は、在宅ワークの仲介事業者に登録する方法です。クラウドソーシングサービスを利用する方法もありますが、初心者の私にとっては発注者を見極めることが難しく、利用を断念しました。現在利用している仲介業者は、自治体の委託を受けて、在宅ワークの支援事業を運営している会社だったため、安心感がありました。在宅ワークを始めるなら、安心して契約できる発注者から受注したいという思いがありました。しかし、最初の1~2か月は求人に応募してもなかなか採用されませんでした。応募書類の自己PR欄を最大限活用し、具体的な内容を書くように工夫すると採用につながるようになりました。
2つ目は、前職でお世話になった上司からの紹介です。私が在宅ワークを始めたことを年賀状でご報告したところ、年明けに電話があり、「明日、パソコンとインカムを送るから、コールセンターでサポートデスクをやってほしい」と依頼されました。その方もちょうど同じ時期に起業していたそうで、3日後には機材が届いて仕事を開始しました。ご縁が仕事に繋がったと感じています。
在宅ワークは私にとって良いことばかりだとは感じていますが、ひとつだけ課題があります。それは「始まりと終わりの時間がない」ことです。忙しい時には、朝4時に起きて仕事をすることもあります。「仕事がしたい。完成させたい。今よりも良くしたい。」そう思うと、自分の時間を削ってでも発注者の期待に応えたいと思います。ここまで思えるのは「仕事を受けていない時期があったから」だと思っています。働きたい気持ちはあるのに仕事をもらえない、という辛い時期があったからこそ、仕事をもらえるありがたさを痛感しています。
一方で、在宅ワークの一番のメリットは時間の自由さです。例えば、子どもの体調が悪くなっても、子どもを看ながら仕事をすることができます。もし会社勤めをしていたら、子どもの体調不良を理由に仕事を休むことをとてもストレスに感じていたと思います。在宅ワークなら「休むと周りの人に迷惑をかけるのではないか」という心理的な負担がありません。
在宅ワークを行う上で特別なスキルは必要ありません。特別なスキルよりも「自分で学ぶ意欲」が大切です。知的好奇心が旺盛な人には在宅ワークが向いていると思います。
在宅ワークを始めて、セミナーで司会ができるようになりました。それまで司会の経験はなかったのですが、契約している仲介業者の担当者から声をかけてもらったことがきっかけです。最初は「できません」とお断りしましたが、自らできない仕事を増やしてしまうと仕事の幅が狭まってしまうことに気がついてからは、「声をかけていただけるなら、1回やってみよう!」と前向きな気持ちに切り替えました。
仲介業者とは契約上は業務委託ですが、それ以上の思い入れがあります。私にいつもチャンスをくれる会社がもっと良くなってほしいと思いますし、悪く言われると自分のことのように嫌な気持ちになります。社長のことも尊敬しています。

朝起きて1時間ほどを「自分のお楽しみタイム」として、ストレスを解消しています。Instagramやドラマを見るなど好きなことをするこの時間があるからこそ、仕事を頑張れると感じています。
遊ぶときは思いっきり遊ぶ。これが私のモットーです。基本的には週5日間働いていますが、平日でも休むときはしっかり休みます。平日にしかできない自分の用事を済ませたり、子どもの買い物に出かけたり、友人と会ったりすることもあります。例えば、15時までランチを楽しんだら、帰宅後は集中して仕事に取り組むといったメリハリを大切にしています。
プライベートでは、子どもの目を見て話をすることを意識しています。仕事中でもパソコンを見ながらではなく、一旦手を止めて話を聞きます。時間にすれば5分もないので、「5分くらい作れる」と自分に言い聞かせています。
チームの目標を達成できたときが嬉しいですね。数字として出てくるのでわかりやすいです。年々「こうしたい」「もっと良くなるのではないか」という思いが生まれてきます。会社勤めをしていたときは、会社から指示されたことに従っていましたが、今は意見を聞いてもらえる環境があるので、自分が主体となって楽しく働いています。
私は働くことが大好きです。それは家族がいるからこそだと思います。「自由でいたい」という気持ちがあるので、期待されることと自分のやりたいことが一致したときには、全力で取り組みたいです。これからも自分の好きな仕事をして、家族とプライベートの時間を大切に働きたいと思います。
人のために働いていきたいです。自分のためだけに働くのは限界があります。結婚をして子どもを産んだことで、今まで自分のために頑張れなかったことでも、家族のためなら頑張れるようになりました。また、仕事を通して「信頼してくれる人のために働くことで、自分の力を最大限に発揮できる」のだと気づきました。
インタビュアー:佐藤晴香